ネックレス

ネックレス


夢のアクセサリー

   

***** ネックレスへの想い ****



   
ネックレスは、アクセサリーのなかで一番歴史が古いもので、
動物の骨や牙、貝殻などを、植物を縄状に編んだものに通して首にかけていたといいます。

これは、身分をあらわしたり、呪術や豊作を祈願したりに使われていたのが
ネックレスの起源なのです。

その昔は女性だけでなく、男性にも盛んに用いられていました。

エジプトのピラミッドの王族の遺品には、
美しく豪華な宝石を散りばめたさまざまな”ネックレス”があります。

首飾りは、わが国でも古墳時代から用いられており、ヒスイ、メノウ、水晶、碧玉などの
宝石が使われていました。

しかし、奈良・平安時代と服飾史が進むにつれて、
宝石類がすっかり影をひそめてしまったのは、非常に残念なことです。

首飾りがネックレスとして再び日本でもてはやされるようになったのは、
文明開化とともに、西欧の文物が日本へ入ってくるようになってからのことです。

入ってきたのはよいのですが、模造宝石が使われた時代が長く続き、
本物の宝石が使われ出すようになったのは、養殖真珠の発明によって
真珠がようやく大量に出回り始めてからでした。

したがって、日本では真珠のネックレスが最もポピュラーで、
ネックレスといえば真珠を連想してしまうほどです。
しかし、価格と豪華さではダイヤモンドを散りばめたものが勝ってますし、
エメラルド、ルビー、サファイアなどの宝石を主調としたものも、
それぞれのムードを備えていて、魅力があります。

しかし、やっぱり日常生活では、金やプラチナの貴金属のネックレスのほうが主流です。

ここ最近は、男性もネックレスをしている姿をよくみかけます。
なかなか素敵ですよね。

私は男性のネックレスも好きです。



その昔、男性がネックレスをしていたのは、聖徳太子の勾玉だけではありません。
青銅器時代のボヘミアンの湖畔居住民がしていた、小形の宝石を集めて輪にしたような
ネックレス≠ヘ、明らかに男女ともに用いていたことを物語っています。

紀元前2000年の古代エジプトでは、文化が進んでいただけに
宝石にも美しく磨きがかけられ、球形や円筒形に磨き上げられたそれぞれの宝石に
金の縁まではめ込まれたものもありました。

しかし、エメラルドのような結晶が”六万晶系”と呼ばれる石は、
先端に穴をあけて針金状の貴金属でつなげて用いられたようです。

ギリシャ時代の代表的なネックレスは、色彩の華やかな宝石を連続させて繋ぎ、
それに金製のバラの花をペンダントとしてつけたもので、
初期の頃に流行していました。

ローマ時代には、貴族夫人たちが色合いの豊かな宝石を
金枠にたくさんはめ込んだネックレスを用い、一般の女性たちは、金の鎖に
金貨やバラの花の形のペンダントをつり下げたものを用いていました。


17世紀のネックレスには、あまり芸術性は顧みられず、
もっぱら大きくて立派なダイヤモンドをペンダントとして銀にセットしていました。
ダイヤモンド以外の、色彩が華やかな宝石は、金にはめ込まれました。

18世紀になると、フランスの宝飾技術がヨーロッパをリードし、
ロココ風が強く愛されて、花やリボン、渦巻きなどのペンダントに変わりました。

当時、ポンパドール風と称された衣服の盛装がはやり、
その際にダイヤモンドを幾つも連ねた豪華なネックレスが用いられました。

19世紀の初め頃は、衿あきの広いドレスがはやったので、
ネックレスは肩にかかる浅いサジ形のものが多くなり、
細めの金の鎖に色彩の濃い宝石を金枠つきでペンダントに使っていたのです。

ビクトリア女王時代になると、
肩まであらわになるくらいに衿あきの大変広いドレスが、
ヨーロッパの上流階級ではやったため、ネックレスの需要も大幅に増えました。

高価な宝石を花形のペンダントの形にして、胸元を飾ることが最高のオシャレだったようです。

また、ネックレスは次第に昼間よりも、夜間に使用することに重点が置かれていくようになりました。

しかし、一般の女性たちの間では、金の鎖のものがもてはやされ、
それの二重になったものを、ブローチや、フローレンス風の”切りはめ細工”の
留め金で長さの調節をして用いたそうです。

豪華さでは、上流夫人のものに及びませんが、なかなか洒落た感じのものでした。

わが国の戦時下の女性にとっては、ネックレスなど無縁の存在でした。
しかし、敗戦という結末を迎えながらも、戦争が終わると解放感も手伝って、
アクセサリーが復活し、経済の飛躍的な成長とともに、
今日に見られるようなネックレスの隆盛へとつながっていきました。



やはり、今も昔もネックレスに限らず、アクセサリーへの思いは奥深いものがあると
感じずにはいられません。
そして、それぞれに深い深い、歴史が宿っているのだということ。

胸元で光るネックレスやペンダント。
より一層、魅力的で目に付くものを選びたいですね。






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