奥がうずく
裕之がなにも言わないことでよけい由美子は不安になった。
「意外と小さいんだね、それに、きれいな色してる」
「えっ?」
「由美子さんの、すごくきれいだよ」
そんなふうに言われると思ってなかった由美子は驚いて目を開けて裕之を見た。
裕之は微笑んでいた。
けっしてからかうような笑いじゃなく、少し照れたような顔で微笑んでいた。
由美子が見ている前で裕之は頭を下げて、きれいだと言ったその場所を口に含んだ。
「あっ……」
予想もしていなかった裕之の行動に由美子は戸惑うばかりで、どうすることもできずにされるままになっている。
恥ずかしさと同時になんともいえないうれしさが込み上げてきて、由美子は手を伸ばして裕之の髪を撫でた。
自分の秘部をこんなに明るいところで見られるのも初めてなら、口に含まれるのも初めてだった。
結婚前に付き合ったのは一人だけ、その人も夫も、こんなことはしなかった。
裕之の舌がクリトリスを捉えると、全身に痺れるような刺激が走って思わず由美子は仰け反った。
「あっ!」
裕之の舌は容赦なく次々と由美子を責めたてる。
「いやっ……あぁ……っ……」
初めての刺激に昇りつめそうになるのを止められない。
裕之は執拗に由美子のクリトリスを舌でころがす。
「あぁ……っん……やっ……あっ、あっ……あぁーっ!」
由美子は簡単に絶頂に達してしまった自分を情けなくも思ったけれど、それよりも初めての強い快感に酔っていた。
裕之が膣の入り口に指をあてると、そこがビクビクと動いてしまう。
自分でも奥のほうがうずいているのがわかる。
(早く、ちょうだい、お願い。もう、我慢できないわ)
「裕之君……」
自分はいったいどんなはしたない顔をしているのかしら、そう思いながら裕之の抱擁を求めるように両手を差し出した。
そのとき、玄関のドアの外から物音が聞こえてきた。